和名:カクレミノ〔隠蓑〕
学名:Dendropanax trifidus ウコギ科カクレミノ属 |
関東地方南部以西の本州、四国、九州、南西諸島に分布し、朝鮮半島南部、台湾にも見られる。山地の照葉樹林に多く生育する。高さ8-10mになる。葉柄は長く、葉身は広卵形で、成木では全縁のものが多いが若木の葉は3-5深裂する。厚い革質で表面は濃緑色で光沢がある。花期は7-8月。果実はやや偏平な広楕円体で長さ約1cm、10-11月に黒く熟す。
和名は、葉の形が昔話の隠れ蓑(つけると姿が見えなくなる想像上の宝物で絵に描かれる)に似ていることによる。 |
和名:ガジュマル〔榕樹〕
学名:Ficus microcarpa くわ科イチジク属 |
アジアの熱帯から亜熱帯に分布し、日本では南西諸島に見られる。緑陰樹や防風林として、集落付近に植栽されている。はじめは他の樹上で生活し、成長すると側方に伸びた枝から気根を出す。やがて気根は地に付いて支柱根となり、独立した樹木となる。葉身は楕円形。雌雄同株。5月頃、イチジク状の隠頭花序が葉腋に1-2個つく。複合果は熟すと紫褐色となる。
和名は、沖縄県の地方名であるが、意味は明らかではない。ベトナム語に由来するという説もある。
沖縄県では、神を祭る御獄(うたき)(聖地の総称)に植えられ、巫女が神事に使う。 |
和名:カナクギノキ
学名:Lindera erythrocarpa クスノキ科クロモジ属 |
本州(神奈川県箱根以西)、四国、九州に分布し、西日本に多く、朝鮮半島、中国にもみられる。丘陵、山地のやや明るいところによく生育する。幹は淡褐色で老木では不規則にはがれる。葉柄は赤みを帯び、葉身は倒披針形、基部は細くなり、全縁。雌雄異株。花期は4月、葉の展開と同時。果実は径6-7mmの球形から楕円形の液果で、9-10月に赤色に熟す。
和名は、樹皮の鹿の子模様の鹿の子がなまったものという。
クスノキ科の高木で落葉するのは本種のみ。 |
和名:カマツカ〔鎌柄〕(別名 ウシコロシ)
学名:Pourthiaea villosa var. laevis バラ科カマツカ属 |
北海道南部から九州に分布し、朝鮮半島、中国にも見られる。丘陵から山地の湿った沢沿いの他、乾燥する尾根にも生育する。高さ2-5mになる。葉身は倒卵形、基部はくさび形、縁には細かい鋸歯がある。4月中旬から5月、枝先に小さい白花を密生する。果実は長楕円形のナシ状果で、秋に橙赤色に熟す。
和名は、材が緻密で丈夫なため鎌などの柄としたことによる。別名は、牛の穴に綱を通す穴あけに用いられたとも、鼻木にされたためともいう。 |
和名:カヤ〔榧〕
学名:Torreya nucifera イチイ科カヤ属 |
宮城県以南の本州、四国、九州、屋久島まで分布する。山地に単木で生育する。高さ20-30m、大きいものでは幹の直径1mを越える。葉身は線形、葉は枝にらせん状につくが基部はねじれて葉身は2列に並ぶ。葉質は硬い。雌雄異株。花期は4月頃。
和名は、古名のカヘが変化したとされる。
材は古くから碁盤や建築に使われ、種子は食用や薬用、油用にされる。 |
和名:カラタチバナ〔唐橘〕
学名:Ardisia crispa ヤブコウジ科ヤブコウジ属 |
東アジアの暖温帯から亜熱帯に分布し、日本では新潟と茨城県以南の本州、四国、九州、南西諸島に見られる。照葉樹林の林床に成育する。高さ40cmほどになる。葉身は披針形、縁には波状の鋸歯がある。葉質はやや厚く、濃緑色。7月頃、葉腋から白色の小さな花を下向きに咲かせる。果実は球形で約7mm、11月に赤く熟す。
和名の由来は不明。めでたい植物とされ俗に百両とも呼ばれ、冬に赤い果実を鑑賞するため、庭木や鉢植えにされる。 |
和名:カンコノキ
学名:Glochidion obovatum トウダイグサ科カンコノキ属 |
日本に固有で、本州(紀伊半島以西)、四国、九州、南西諸島に分布しする。カンコノキ属は主に熱帯に分布し、日本では南西諸島を中心に6種が生育する。海岸近くの林縁や疎林内に生える。高さ1-5mになる。小枝はしばしば刺状となる。葉身は倒卵形またはくさび形で先が切形となり、全縁。雌雄異株、ときに同株。7-10月、葉腋に小形の白花を数個、束生する。朔果は偏球形で5個の分果となる。
和名の意味は不明。 |
和名:キケマン〔黄華蔓〕
学名:Corydalis heterocarpa var. japonica ケシ科キケマン属 |
本州(関東地方以西)、四国、九州に分布する。海岸沿いの低地の林縁や路傍、砂質の草地などやや湿った場所に見られる多年草で有毒。全体が無毛で白みを帯びる。葉は2-3回3出複葉で三角状になる。小葉は細かく裂ける。3月下旬から6月、茎の先に総状の花序をつけ、黄色い花を咲かせる。
和名は、黄色の花をつけるケマン草の意。 |
和名:キジョラン〔鬼女蘭〕
学名:Marsdenia tomentosa ガガイモ科キジョラン属 |
関東地方以西の本州、四国、九州、南西諸島に分布し、韓国南部にも見られるつる性の常緑木本。暖地の谷間などに生育し、樹幹に絡んで成長する。葉身は円形で全縁、先はとがる。表面は緑色で光沢があり、裏面は淡緑色。8-9月、葉腋から散形状に淡黄白色の小さな花をつける。袋果は緑色で長さ15pほどの狭長卵形。中には白く長い毛のある種子があり、12月に果実が裂開し、種子が風散布される。
和名は、種子の毛を鬼女の髪に見立てた。 |
和名:キッコウハグマ〔亀甲白熊〕
学名:Ainsliaea apiculata キク科モミジハグマ属 |
海道南部から九州、屋久島に分布し、朝鮮半島にも見られる。山地の林床に生育する。屋久島では、品種のモミジバキッコウハグマ、タマゴバキッコウハグマ、マルバキッコウハグマも生育する。高さ10-20pの常緑草本。葉身は卵形または心臓形で浅く3-9裂する。葉質は紙質で両面に長毛が生える。9-10月に花茎をたて、数-10個の白色の頭花を咲かせる。
和名は、葉の形が亀甲状であることによる。 |
和名:キツネノボタン〔狐牡丹〕
学名:Ranunculus silerifolius キンポウゲ科キンポウゲ属 |
日本各地に分布し、千島列島、韓国(済州島)、台湾などの亜寒帯から亜熱帯にもみられる。あぜ、溝、やや湿った路傍などに生育する。葉は3出複葉で小葉は3深裂し、不ぞろいな鋸歯を持つ。両面に毛がある。4-7月、光沢のある5弁の黄色花を咲かせる。開花後、金平糖状の集合果を作る。
和名は、葉が牡丹に似ていて、キツネの住むような野原に花を咲かせることによると思われる。
有毒植物で古くは殺虫剤とした。 |
和名:キツネノマゴ〔狐孫〕
学名:Justicia procumbens キツネノマゴ科キツネノマゴ属 |
東アジア、東南アジア、南アジアに広く分布し、日本では本州、四国、九州、南西諸島に見られる。林床、野原、路傍、空き地、畑地などに生育する。茎は四角柱状で下向きの短毛が密生し、節の部分はやや膨らむ。葉身は広披針形で全縁、表面に細毛が生える。8-10月、枝先にやや太い穂状花序を出し、密生した苞葉の間から淡紅色の唇形花をのぞかせる。
和名は、花が子ギツネの顔に似ているからともいうが、不詳。 |
和名:ギョボク〔魚木〕
学名:Crataeva religiosa フウチョウソウ科ギョボク属 |
東南アジア、オーストラリア、アフリカに広く分布し、日本では九州(鹿児島)と南西諸島にみられる。沿海地の林内に生育する。高さ7-15mになる落葉高木。葉柄は赤褐色を帯び、3出複葉。小葉は楕円形で先はとがる。花期は5-7月。果実は卵円形の液果。
和名は、材が軽くやわらかいので、魚の形をしたイカ釣り用の餌木をつくるのに用いられたことによる。
ツマベニチョウの幼虫が食用とすることで知られている。 |
和名:ギンリョウソウ〔銀竜草〕(ユウレイタケ)
学名:Monotropastrum humile イチヤクソウ科ギンリョウソウ属 |
北海道から南西諸島に分布し、千島列島、樺太、朝鮮半島、中国、台湾などにも見られる。高さ8−20cmの腐生植物。暖地の常緑樹林から、亜高山の針葉樹林まで生育し、他の植物が生えないような日陰地に生える。根には菌類が共生し、これによって養分を吸収する。全体が透き通るような白色をしている。
和名は、花を頭、茎を胴、葉を鱗に見立て、銀色の竜が首を持ち上げた姿になぞらえたもの。別名は、白衣をまとった幽霊のようなきのこを思わせることによる。 |
和名:クズ〔葛〕
学名:Pueraria lobata マメ科クズ属 |
東アジア、東南アジアに分布し、日本でも各地に見られるつる植物。堤防、林縁、荒れ地などに生育する。生命力が強く、樹木を覆い、その成長に害を及ぼす。葉は大形の3出複葉。
和名は、上質の葛粉の産地である奈良県吉野の国栖(くず)に由来するなど、諸説がある。肥大した根のデンプンが葛粉となる。
秋の七草のひとつ。漢方ではこの根を「葛根(かっこん)」と称し、発汗、解熱、鎮痙剤とする。 |
和名:クスノキ〔楠〕
学名:Cinnamomum camphora クスノキ科クスノキ属 |
東アジアの暖温帯から亜熱帯に分布し、日本では関東地方以西の本州、四国、九州、南西諸島に生育するが、本来の自生か野生化したものかはっきりしない。成長は早い。葉身は卵形、主脈と2本の支脈が目立つ。脈腋にはふつう小孔があり、まれに虫が侵入してできる虫えいが生じる。5月頃、淡黄色の花を円錐花序につける。果実は球形、10-11月頃に黒熟する。
樹木全体に樟脳を含むため芳香があり、葉や枝や幹から防虫剤がつくられる。同様に材は虫に食われにくく、古くから仏像をはじめ木魚、仏壇などに使われてきた。 |
和名:クマノミズキ[熊野水木]
学名:Cornus brachypoda ミズキ科ミズキ属 |
本州、四国、九州に分布するが、近畿地方以西に多く、朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤにも生育する。山地の湿った陽地に生育する。葉は対生し、葉身は倒卵形で先はとがり、裏面は白色を帯びる。花期は6-7月で同属のミズキより1ヶ月おそく、枝先に白い小花を多数つける。
和名は三重県熊野に生えるミズキの意。同属のミズキの和名は、開葉期の根圧が高く枝を切ると樹液が水のように滴り落ちることによる。 |
和名:クリ〔栗〕
学名:Castanea crenata ブナ科クリ属 |
北海道南部から九州(屋久島)に分布し、朝鮮半島にも見られる。丘陵から低山地に生育する。葉身は狭長楕円形で縁には針状の鋸歯がある。花期は6-7月。それぞれ2-3個の雌花が、緑色の刺を多数つけた総苞の中に入っており、総苞は秋には「いが」に発達して、中に2-3個の果実(堅果)ができる。クリは最も古い栽培植物のひとつで、縄文時代の遺跡からも果実が大量に出土しており、貴重な備蓄食料であった。
和名は、果皮の色のクロ(黒)から転じたものという。 |
和名:クロガネモチ〔黒金黐〕
学名:Ilex rotunda モチノキ科モチノキ属 |
東アジアの暖温帯から亜熱帯に分布し、日本では関東地方以西の本州、四国、九州、南西諸島の照葉樹林にまばらに生育する。高さ10mほどになる。葉身は広楕円形で全縁。革質。雌雄異株。花期は5月頃。果実はほぼ球形で径約6mm、枝いっぱいに実り、10-11月に赤く熟す。
和名は、枝や葉がやや黒ずむためについたといわれる。
樹皮からはモチノキと同じくとりもちが作られた。よく庭木や街路樹にされる。 |
和名:クロバイ〔黒灰〕
学名:Symplocos prunifolia ハイノキ科ハイノキ属 |
関東地方以西の本州、四国、九州、南西諸島に分布し、韓国にも見られる。丘陵地のやや乾燥した林に多い。葉身は楕円形で先は尾状になる。やや厚い革質、表面は濃緑色で光沢がある。5月頃、葉腋から総状花序を出し、白色の花を密に咲かせる。果実は10-11月に黒紫色に熟す。
和名は、同属のハイノキよりも黒っぽいことによる。
ハイノキと同じく、木の灰が媒染料に、葉の煎汁が染料に用いられた。 |
和名:クロマツ〔黒松〕(別名 オマツ)
学名:Pinus thunbergii マツ科マツ属 |
本州、四国、九州、南西諸島に分布し、朝鮮半島にも見られる。塩水、潮風に対する抵抗力が強く、防風林として古くから海岸に植林されてきたが自然分布の範囲は不明。大木では高さ40m、幹の直径1mを越える。老木になると灰褐色の樹皮に亀甲状の割れ目ができる。針葉は2本が対になり、やや硬い。春、新しい枝の先に1-3個の紫褐色の雌花、基部に数多くの黄褐色の雄花をつける。球果は翌年の秋に褐色に熟す。
和名は、幹の色による。
美術の世界で古くから描かれてきたマツは主にクロマツ。 |
和名:クワズイモ[不喰芋]
学名:Alocasia odora サトイモ科クワズイモ属 |
アジアの熱帯から亜熱帯に分布し、日本では四国、九州、南西諸島に分布する。屋久島の林内ではどこにでも普通に見られる。照葉樹林の湿ったところに生え、高さ1-2mになる。葉は巨大で茎の先に数枚つく。5-6月、長い花柄を数本出し、黄白色の肉穂花序をつける。8-9月、果実は赤く熟す。
和名は、サトイモに似ているが芋がえぐくて食用にならないことによる。
石垣島では潮干狩りの折に葉をかさ代わりに使ったためカサヌパともよぶ。葉は食べ物を盛ったり包むのにも用いられる。 |
和名:グンバイヒルガオ〔軍配昼顔〕
学名:Ipomoea pes-caprae ヒルガオ科ヒルガオ属 |
熱帯から亜熱帯に分布し、日本では、四国、九州南部、南西諸島に見られる。海岸に生え、砂浜を埋め尽くすように群生する。葉身は広楕円形で先はくぼむ。葉質は厚い。7-9月、赤紫色の漏斗状の花を葉腋に1-3個咲かせる。果実は卵円形。種子は表面に毛があり、塩水にも耐えて海流で運ばれる。関東地方以西では、漂着、発芽しても寒さのために定着しない。
和名は、葉の形が軍配うちわに、花がヒルガオに似ていることによる。 |
和名:ケイビラン〔鶏尾欄〕
学名:Alectorurus yedoensis ユリ科ケイビラン属 |
本州(紀伊半島)、四国、九州に分布する。日本特産属で1種のみからなる。山頂の岩上などで生え、屋久島では山頂付近のヤクシマダケ草原内に突出する花崗岩の岩隙によく見られ、群落をつくることもある。根生葉は左右扁平で2列互生し、鎌状線形で長さ10-40p。雌雄異株。7-8月、翼のある花茎を出し、円錐状の花序に白色から淡紫色で長さ5oほどの花をつける。
和名は、葉形が雄鳥の尾に似ていることによる。 |
和名:ゲンノショウコ〔現証拠〕
学名:Geranium nepalense ssp. thunbergii フウロソウ科フウロソウ属 |
日本各地に広く分布し、千島列島、朝鮮半島、台湾にも見られる。日のあたる路傍や荒地、山野に普通に生える。葉は対生し、葉身は大きく掌状に5裂する。花期は7-10月。花弁は5個、花の色は変異が多く、紅色のものは西日本に、白色系統は東日本に多く、屋久島では濃い紅色をしている。朔果は直立し、熟すと果皮は裂けて外側に巻き返り、種子を弾き飛ばす。
昔から民間薬や生薬として価値が高く、茎や葉を煎じて飲むと薬効がただちに現れるのでこの和名がついたとされる。 |
和名:コケスミレ〔苔菫〕
学名:Viola verecunda var. yakusimena スミレ科スミレ属 |
屋久島の固有変種で、ツボスミレの変種。高地の湿原でミズゴケの中に生える。ごく小形で高さは3cm程度。葉身は長さ5-10mmの心形で鋸歯はまばらにある。葉質は厚く光沢がある。花期は5-7月、花は白色に紫のすじが入り、直径5-7mm程度と小さい。 |
和名:コケトウバナ (別名 ヤクシマトウバナ)
学名:Clinopodium multicaule var. minimum シソ科トウバナ属 |
奈良県(春日山)と屋久島に分布する。ヤマトウバナの変種で、屋久島では標高600-1700mの登山道脇や沢沿いの岩上にコケに混じって生育している。全体が小形で茎は高さ約5cm。葉は対生し、卵形でふちに粗い鋸歯があり長さ4-7mm。7-9月、長さ約5-7mmほどの白い唇状花を茎の頂部につける。 |
和名:コナスビ〔小茄子〕
学名:Lysimachia japonica サクラソウ科オカトラノオ属 |
日本各地に分布し、中国、台湾、インドシナ半島にもみられる。路傍、空き地、野原に生育する。茎は地際から四方に広がり、地表面に接した節からは根を下ろす。葉身は広卵形。茎葉とも軟らかい毛が密生する。5-8月、葉腋に花冠の5裂した黄色の花を1個つける。開花後、球形の朔果を下向きにつける。
和名は、ナス科ではないが果実の形から小さなナスビという意でつけられた。 |
和名:コハウチワカエデ〔小羽団扇楓〕(別名
イタヤメイゲツ)
学名:Acer sieboldianum カエデ科カエデ属 |
本州、四国、九州に分布し、山地のブナ、ミズナラなどの林内に生え、二次林にも多い。幹は直径60cmほど、高さは15mほどになる。毛の散生した柄がある。葉身は掌状に浅く7-11裂し、裂片の縁には鋸歯がある。5月、葉腋から短い柄を出し、白黄色の花を数個つける。果実の翼は水平に開く。
和名は、葉がハウチワカエデより一回り小形であることによる。 |
和名:コバンモチ
学名:Elaeocarpus japonicus ホルトノキ科ホルトノキ属 |
紀伊半島以西の本州、四国、九州、南西諸島に分布し、台湾、中国大陸の中南部にも見られる。照葉樹林内に生育するが、やや湿った場所を好む。高さは5-7mになる。葉柄の上部の葉身との間にある関節が赤くふくらむ。葉身は狭楕円形で先端は細くなり、縁には不ぞろいな鋸歯がある。下面の主脈は紅色を帯びる。老葉や日当たりの葉は赤色となる。雌雄異株。花期は5-6月。核果は長楕円状球形で径約1p、熟すと濃青色になる。
和名は、葉がモチに似ているが、ずっと広いので小判形にみたてたとされる。 |
和名:ゴンズイ[権萃]
学名Euscaphis japonica ミツバウツギ科ゴンズイ属 |
新潟、栃木県以西の本州、四国、九州、南西諸島に分布する。平地から山地の二次林の林縁に普通に生育する。5-9小葉からなる複葉で、上面に光沢がある。花期は5-6月。果実は8月以降に紅熟し、烈開すると黒く光沢のある果種皮を持つ種子が1-3個現れる。
和名の由来ははっきりしないが、一説に、材を寺で正月に配る午王杖(ごおうづえ)(先端に厄難除けの護符をつけた棒)に用いるためという。 |